さて
我家の周辺は、まだまだ緑も残っており秋には毎日数匹のカマキリに遭遇するのです。
私はと言うと、この時期には日々、路上にいるカマキリの救出活動をしております。
※赤ちゃんカマキリ
さながら収穫の秋です
今年、救出出来たカマキリは10匹前後と例年の3分の1程度となってしまいました。
カマキリの数が減ったというよりは、私の行動時間の影響なのか路上で命を落としたであろうカマキリの遺物に遭遇する機会が圧倒的に増えてしまいました。
遺物というのは「ハリガネムシ」です。
ご存じの方もおられると思いますが、ハリガネムシとはカマキリなどに寄生する寄生虫です。
カマキリを水辺までコントロールして水死させるという、ドン引きする性質を持っています。
その外見等が、金属の針金に似ていることからハリガネムシと言うようです。
※寄生虫というジャンルなので画像などは掲載しませんので興味が有るひとは自分で調べてね。
さて例年はこんなにも遺物に遭遇していたのか記憶に無いのですが今年は相当数の遺物に遭遇しました。
その数50体以上です。
当然、遺物もカマキリ同様、車や歩行者などによって圧死させられてしまっているので亡骸となります。
遺物の亡骸はまさしく針金。
路上で命を落とすカマキリの数とハリガネムシという存在を知らなければケーブル泥棒等は採取しかねないほど針金です。
当然、買取ってもらえないので、これを機会に犯罪から足を洗う事を切に願います。
当初の感想は
・今年はカマキリの救出数が少ないな
・カマキリってこんなにもハリガネムシに寄生されているのか
特に路上で発見したハリガネムシの数には戦慄を覚えました。
私が例年30匹前後のカマキリをレスキューしていたとして、その殆どがハリガネムシに寄生されているのではないか?
それくらい路上にはハリガネが散乱していたのです。
そんな事を考えていた頃…
あるニュースによって謎が解明されました!!
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/360768/120900098/
ナショナジオグラフィック 日本語版より
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2024-11-08-0
研究結果を発表した「京都大学」より
私の理解では、ハリガネムシは道路を水辺と錯覚してカマキリを誘導しているみたいです。
興味深いのが
謎解きの締めくくり──アスファルト道路を歩くカマキリは本当にハリガネムシに感染しているのか?
記事の後半にて上記の一文が出てきます。
結論からすると路上で採取されたカマキリの80%以上がハリガネムシによって寄生されていたとのことである。
これで私が疑問に思っていた路上のハリガネについて説明がついた結果となりました。
私がふと疑問に思ったことを研究されている皆さんがおられる事に感謝する出来事でありました。
私は学術誌等とは縁もありませんでしたが、様々な分野において研究されている方々がおられ、我々の日常に色々な形で反映されているのだな….
路上のハリガネに考えせられた2024年